惟神の坂道
今の世は 月 日を蝕みて 夜となる
真経津の鏡 月隠れ
岩戸閉めたる 月の岩
日は昇れども 月の影
足元照らす 月行灯
言の葉に 埋め尽くされた 言の霊
手探り進む 月行灯
溺れる者は 藁掴み
鳴門の渦に 沈みゆく
言答(岩戸)閉めたり 答えは見えぬ
言に隠れて 答え無し
真経津の鏡 葉隠れす
あぁ惟神 惟神
神を探すに 逆立ちし
言の葉求め 離れ行く
神は真中に 在るものぞ
されど外へと 離れ行く
岩戸を眺め 惟神
日を蝕む月に 惟神
真経津の鏡 天照
月の後ろの 日の光
八咫の鏡は 思い曲尺(かね)
月夜の曲尺(はかり) 言の葉数(蓮)花
思いを量る 言の曲尺(かね)
量りであるを 忘れたり
言に溺れる カモ(舟)破(わ)れて
答えも無しに 言量り
堂々巡り 迷い道
あぁ惟神 惟神
惟神 神惟 神救 神添 神照
カン カミ カム カメ カモながら
惟神の大道は 縦糸の道 山の道
神へと至る大道は 頂目指して登る道
神照 神添 神救 神惟 惟神
カモ カメ カム カミ カンながら
神は降りて人は登りて 惟神の大道は
カモ(舟)にて登る 賀茂の川
貴船に至りて惟神
カモは何をするものぞ 神を照らすは何するぞ
般若波羅蜜多 観自在 神世を照らす観自在
メクラなままでは照らされぬ 闇夜のカモ舟難破船
朝日を月で陰らせて 闇夜のカモは難破船
蝕の月夜に物の怪添うて 川を登れぬ難破船
二十六の文(あや)に 舟(カモ)破(わ)れて 豊玉姫も 渚にて
猛き心に 泳がせば 龍(たつ)や蛟竜(みずち)の力得て
恙(つつが)も和(な)みの 磯に着く
言の葉の 波に心を 揺るがせて
身を預くれば 流れゆく
言の葉は水 言霊は流れ
流れる息吹き 水を動かす
龍(たつ)や蛟竜(みずち)の力なり
天照らします大神の 息吹の龍や蛟竜の意吹き
息吹きにそよぐ 言の葉は
言答(岩戸)の息吹き 答えの流れ
答えの向こうで 息吹き吹く
天照らします 神の声
禊ぎとは 川の流れに 神を聞く
流れは息吹き 龍の渦
神風に乗る カモ(舟)心
神照(カモながら)道 神照らす
息吹き照らして 意を照らす
神の意運ぶ 白龍は
神の息吹きの言霊運ぶ
霊(たま)の風にて 揺らぐ言の葉
神の御言の言答(岩戸)開け
二十六の文とは「産が屋 葵桂の文(ウがヤ アオイカツラノアヤ)」
豊玉姫が出産のために「気比の松原」の「北宮」へおもむき出産する物語
后(きさき)孕みて 月臨む (豊玉姫が御子を宿し 臨月となる)
「カモ(舟)をして 北都(北宮)に行かん 我がために 産屋を成して 待ち給え」
(カモ舟にて北都に行くから 臨月の我(豊玉姫)のために産屋を建てて待っていてください)
故(かれ)松原に 産屋葺く 棟合わぬ間に カモ着きて 早や入りまして 御子を生む
(ゆえに気比の松原に産屋を建てていたが、完成する前に豊玉姫の船(カモ)が到着し、さっそく産屋に入って出産した)
ゆえに産が屋葺き合えず(ウガヤフキアエズ)朝
産屋が完成しない間に誕生した(慌ててできたような)新しい「北宮」で誕生した神政である
それがおよそ1万年ほど前の事である。
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